15日の東京株式市場では、上値慕いの展開。米国株高や為替市場での落ち着きを受け、寄り付きは買い先行。シカゴ先物清算値(1万7510円)にサヤ寄せし、欧州、アジアからの450億円の大口買いバスケット観測などを下支えに、一時1万7430円9銭(前日比98円92銭高)まで買われている。
今朝の外国証券経由の売買注文動向では、520万株の売り越しとなった。12日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均は前日比77.96ドル高の1万4093.08ドル、ナスダック総合指数は同33.48ポイント高の2805.68ポイントと反発。前日売られたハイテク株がM&A(企業の合併・買収)などを材料に物色され、相場の上昇要因となったほか、朝方発表された9月生産者物価指数がコア指数で予想を下回り、インフレ懸念が薄れたうえ、同時に発表された9月小売売上高が市場予想を上回り、買い安心感を誘った。シカゴ平均株価先物清算値は大証終値に比べ170円高の1万7510円だった。NY原油先物相場は、トルコとクルド(PKK=クルド労働者党)の緊張が高まっていることなどを材料に4日続伸し、前日比0.61ドル高の1バレル=83.69ドルと終値として過去最高値を更新。東京外国為替市場では、1ドル=117円台後半(前週末終値は117円30銭)で取引されている。
今3月期連結業績予想を上方修正した三井鉱山<3315.T>がカイ気配となり、新日鉱HDと銅鉱山を共同開発すると報じられた三井金<5706.T>や、銅価が高値で推移したことで9月中間期連結営業利益を一転増益見込みとした日立線<5812.T>、三菱マ<5711.T>、古河機金などが買われ、非鉄金属が東証業種別値上がり率トップ。三菱商<8058.T>や住友商、三井物など商社株や郵船<9101.T>、商船三井など海運株の一角も堅調。個別では08年3月期連結業績予想、配当予想を上方修正した高周波<5476.T>が気配値を切り上げ、メリル日本証が投資判断「買い」に引き上げたカルソカンセ、JPモルガン証が投資判断「ニュートラル」に引き上げた一休などが高い。
半面、東電<9501.T>や中部電、東ガス<9531.T>など電力・ガスが軟調。三菱UFJ<8306.T>やみずほなどメガバンクの一角や東精密<7729.T>、ニコンなど精密機器の一角もさえない。個別では今3月期連結業績予想を下方修正した長野計器<7715.T>や日立プラ<1970.T>などがウリ気配となっている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:株式新聞社